コンセプト

赤ちゃんの絵本

娘が生まれる少し前から、宅配の絵本を申し込みました。
一ヶ月2,3册、毎月絵本が届けられるというものです。
お腹に向かって、なんだか照れくさい気持ちで読んだことがつい昨日のことのようです。
娘が生まれてからは、毎日読んであげていました。
最初は反応がなかった娘が、成長とともにいろんな反応をしてくれたのが嬉しかったです。

[ぴょーん]著:まつおか たつひで

初めて娘に見せてあげた本が、この本だったと記憶しています。生後2ヶ月くらいだったでしょうか。
今まで絵本なんて読んだ事がなかったので、なかなか新鮮な衝撃でした。「かえるが・・・ぴょーん」「いぬがぴよよよーん」「こねこが・・・ぴょーん」とページをめくるといろんな動物がジャンプ!バッタのジャンプは絵もダイナミック。読み方を工夫すると、娘も足をばたつかせて喜んでくれました。赤ちゃんにも伝わるものがあるんだなと、絵本の力を感じた本でした。

【まつおかただひでさんの紹介】
1944年新潟県長岡市に生まれ。自然科学、生物のイラストレーターとして活躍中だそうです。世界各地での取材にもとづく、多くの科学絵本を発表。「すばらしい世界の自然」(大日本図書刊)で厚生省児童福祉文化賞、「熱帯探検図鑑」(偕成社刊)で絵本にっぽん賞、「ジャングル」(岩崎書店刊)で厚生省児童福祉文化賞と科学読物賞を受賞されているそうです。多くの科学絵本を出されていることは知りませんでした。4年生になった娘にも興味深く読んでもらえる本も沢山ありそうですので、また触れさせてあげたいです。

[じゃあじゃあびりびり]著:まつい のりこ

赤ちゃんにも伝わりやすいよう、はっきりした色合いの絵本です。「じどうしゃ ぶーぶーぶーぶー」、「いぬ わんわんわんわん」など、赤ちゃんがはじめて出会うものの、音や鳴き声をかわいく伝えています。見るもの聞くもの、初めてのものばかりの赤ちゃんにとって、この世界はどんな風にうつっているのでしょうか。赤ちゃんの目線にたって、わかりやすく伝えようとしている絵本です。赤ちゃんが泣いている様子のページがあるのですが、読んでもらっている赤ちゃんは自分のことだと気づくかな?この本は娘もお気に入りでした。

[いない いない ばあ]著:松谷 みよ子

ネコやイヌ、クマなど、ページをめくるたびに動物が「いない いない ばあ」をしていきます。最後は「のんちゃん」という女の子が「いない いない ばあ」をして締めくくります。そのあと娘に「いない いない ばあ」をすると、きゃっきゃっと喜んでくれた記憶があります。この本は1967年に刊行されて50年近くも愛され続けている絵本だそうです。私は娘が生まれるまで知らなかったのですが、親子二代で触れたという人も多いのではないでしょうか。絵本は親と子の絆をつないでくれる存在でもあるんですね。

[コロちゃんはどこ?]作・絵: エリック・ヒル 訳:まつかわ まゆみ

外国の作家で、絵も色合いもかわいい仕掛け絵本です。おかあさんイヌがこどものいヌを探すというお話です。ピアノのなかかな?とグランドピアノを開けると、なんとカバがいたり、階段の下を探すとライオンがいたり。動物が隠れているところが、ぴらっとめくれるようになっているので、親子で楽しいです。隠れている動物は「違う、違う」「おりません」などと、様々な答えを返すので、声色を変えて読むと楽しいです。最後は親子が出会うことができて、ハッピーエンド。可愛い内容に、ほっこりできます。

[おててが出たよ]著:林 明子

すごくやさしいタッチで描かれていて、作者の子どもへの愛情が伝わってきます。小さな子どもが、いっしょうけんめい服を着るお話です。途中でうまく手を出すことができない場面もあったり、うまく着ることができて、喜んでいる場面があったり。子どもにとってみたら、最初は服を着ることもたいへんなこと。それが優しい目線で見守るように描かれています。同じ作者で、「きゅっ きゅっ きゅっ」と「おつきさまこんばんは」も併せて読んであげたい絵本です。

[くだもの]著:平山 和子

子どもが大好きないろんなくだものが、みずみずしく丁寧に描かれています。丸ごとのスイカから始まり、リンゴやイチゴ、サクランボなど、おいしくかわいいくだものが登場。「さあ どうぞ」と差し出されます。それが本当においしそう。思わず食べたくなってしまいます。くだものが好きな人に育っていくのではないでしょうか。絵が本当に美しくてやさしいタッチです。安っぽい絵の絵本も多く出回っているなか、こういう古典的な絵本が読み継がれていくのだと思います。

[がたん ごとん]著:安西 水丸

がたん ごとん がたん ごとん、黒い機関車が走った先に、「のせてくださーい」といろいろなものが次々と乗ってきます。コップとスプーン、哺乳ビンなどなど…。ものにも顔が描かれていて、なんだか可愛いです。最後はどこにたどりつくのか、ドキドキしながら読み進められます。シンプルですが、色合いがはっきりしていて、可愛くてやさしい絵本です。男の子だと電車が好きになる子も多いと思いますが、この本はそのルーツになるかも知れませんね。

[かお かお どんなかお]著:柳原 良平

わらったかお、ないたかお、おこったかお、などなどいろんな顔が出てきます。赤ちゃんはいろんな表情に触れる、はじめてのきっかけになるかもしれませんね。単純なのに、ちゃんと気持ちまで伝わってくるような絵がすばらしいです。「いたずらな かお」がちょっと面白くて、親子で笑ってしまします。ページと同じ顔を見せてあげたり、言葉をプラスして読んであげると、反応してくれて、楽しく読める一冊です。

[もこもこもこ]作:谷川 俊太郎 絵:元永 定正

娘に見せるまで私はこの絵本を知りませんでした。とても不思議な絵本ですが、その色彩と擬音に、子どもは引き込まれるようです。思わず、親子で笑い合ってしまうシーンもあったり、創造力をかき立てられるような絵本です。元永さんの絵本は「がちゃがちゃどんどん」や「ころころころ」も読み聞かせました。一見、単純に見えるなのですが、そこに深いメッセージや子どもへの愛情が感じられるのです。いずれも読み手によって、いろんな表情になる絵本です。
ある元永さんのインタビュー記事を読むと「家庭にアートを浸透させる力が、絵本にはある」と書かれていました。たしかに。元永さんの絵本がシンプルなようでいて奥深いのも、アートだからなんだなと思います。

[ばいばい]作・絵:まつい のりこ

娘が大好きな絵本でした。いろんな動物がつぎつぎと「こんにちは」そして「ばいばい」と手を振ってくれます。いろんな動物にあわせて、声色を変えてあげると喜んでいました。最後は全部の動物が出てきて「ばいばい!」。娘にとって本のサイズもちょうどよかったようで、よく持っていました。また、歯が生えてくる時期と重なっていたのもあり、この本の端っこをいつも噛んでいたので、ボロボロになって、いまも本棚で眠っている一冊です。